神の依り代 と言われる大麻
大麻は神代の頃より 穢れを祓う神聖な植物として用いられ、神道や日本人の生活に深く根差していました。
これからの時代、安全で無尽蔵な天然資源として様々な恩恵を与えてくれる
ことでしょう。
野州麻の精麻から糸を作り(手績み・てうみ)、ショール・アクセサリー等
を制作しています。
他にもイタリアヘンプ(機械紡績)で、その特徴を活かした綾織りのショールも織っています。
大麻の布を作りたくて、織り・草木染め・外国産ヘンプの紡ぎを数年前に
始めましたが、国産の大麻の糸がないことに、しばらくしてから気が付きま
した。
大麻の繊維をつなぐ(績む・うむ)という技術を継承されている方が少ない
ということです。
そこで、栃木と徳島で糸の績み方を学び、試行錯誤を繰り返し、織りおり
独自の績み方・撚り方で、大麻の手績み糸が出来上がりました。ちくちくした感じをなくすため、固い繊維やごみ、また弱い繊維も極力取り除いています。特徴としましては、つなぎ目が目立たず、わずかな伸縮性が出ましたので、
強いテンションを必要とする織りの経糸にも使えます。また手績み糸ならではの光沢があります。
ショップでは、手績み糸・アクセサリー・ショールなどをご用意
いたしました。
✳︎ご希望の方に、手績み糸サンプルを無料でお送りしております。
こちらよりお申し込み下さい。
どうぞごゆっくりご覧ください
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制作過程
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精麻から 糸が出来るまで
写真(左)が、精麻という大麻の茎の表皮を取り除いたものです。
種まきから始まり、刈り取り・湯通し・発酵・表皮を取り除く麻ひきといった工程があります。
織りおりでは、ここからの作業となります。
精麻を米ぬかや日本酒で炊き乾燥させ、その後 写真(中)のように繊維を細く絡まないように裂いていきます。ここでごみや硬い繊維・弱い繊維を丁寧に取り除きます。
最も神経を使う作業です。
上で裂いた繊維の向きを一定方向につなぎ(績み)、車輪を回し糸を撚ります。
足踏み式の紡ぎ車を使っているので、繋ぎながら撚りをかけていくことができます。
織りおりの糸は、右上螺旋になるように撚りをかけています。
出来上がった糸を、お湯に清酒をいれたお鍋に浸しておきます。何か自然なもので、しなやかさが少しでも出るように色々と試してみましたら、日本酒が有効でした。酵素の働きでしょうか。
そして最後に、薄めのふのりをかけ 撚り止めをします。
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糸から製品へ
織っていると、清浄さを感じます。
たて糸が切れることはありません。
湿度に応じて、霧を吹いて織ると、ムラなく
織れます。
一つの糸巻きにつける本数が少ないためか、
台に当たる部分で糸の撚りがゆるくなってしまいました。そこで台の縁にフェルトをつけると、きれいに組むことが出来ました。
天然石を入れながら、平編みの繰り返しで、
ブレスレットを作っているところです。
結び目が緩むことなくしっかり結べます。
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